ろうそく足

週刊「へそゴロ」

週刊「へぇーそー!五郎久保」第16号(略して「へそゴロ」)

ハンコ屋の隣は?

ついこの前まで餃子点点だったが、いつのまにか止めてしまったようだ。その前はなんだったろうか?

その隣は?

魚又である。親父さんが亡くなって廃業してしまった。今や、南口に魚屋は一軒もない。この親父さんは大学が好きで八年もいた御仁である。原因はバスケットボールと聞いている。仇名はゾウさん、往時はよく太っていたが、病気をして豪く痩せてしまった。

さて、それから?

オリオン食堂である。高校の先生を辞めて開業したらしい。そんな女性教師も今年話題になったが、業種が全く違う。同じ水商売ではあるが………。
以前、ここはふとんやだった。確か保谷の出身と聞いた覚えがある。その裏にはTという洋服仕立て屋があった。今は、そこまでがラーメン屋である。

路地を渡ると?

床屋である。現在三代目だろう。三代とも揃って髪の毛が薄い。
昔からハゲ床というらしい。以前は池袋にいたらしい。元々の出身は富山と聞いている。
以前の常連客は歌手・森進一、狂言師・野村万作と聞いた覚えがある。先代は池袋にある東京総合美容学校の講師も務めていた。
その学校は佐々木学園といって、元都会議員・佐々木千里が創立者である。長野県飯田市名誉市民であり、元は蚊帳屋(かやや)を営んでいた。
なかなかの実業家であり、商工会会長、新東京会館、目白映画など八面六臂、枚挙に暇がないほどである。名刺を戴くと、所狭しと表裏に肩書きが羅列されていたことをよく覚えている。
この住まいと床屋の間に、数年前まで銭湯があった。稲荷湯である。五郎久保稲荷に因んでのネーミングか…?6丁目には、親戚が経営する椎名町湯もあった。こちらはとうの昔にない。
風呂屋の隣には貸本屋もあった。10円だったかな!

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