お寺は、本来は公共物ですから、私物化してはいけないはずです。広くとびらを開かなければいけない施設のはずです。近年、お寺の公共性が問われています。
私は開かれたお寺、住職の顔が見えるお寺を目指しています。
当院創始者・安達義道大和尚は33歳の頃、昭和13年都市開教を目指して単身上京、大森を経て当地に仮寓。法人化、紆余曲折の末、昭和47年現在地に小本堂を建立致しました。志半ばにして同54年逝去致しましたが、後継の現住職良元和尚が同56年10月宗教法人化、同60年?月曹洞宗寺院となり、増改築工事の後、同12月14日落慶法要・晋山結制の盛儀を挙行致しました。
爾来30年、漸く地域に少しながら知られるようになりました。赤ちゃんが幼児に育ったくらいの、とても若い、そしてネコよりもネズミよりも狭い、ハムスターの額の境内の寺院です。従って、お墓も有しません。
ご本尊様は「お地蔵さま」、脇侍として、掌善童子・掌悪童子をお祀りしております。鑑定によりますと、ご本尊様は江戸時代の作であり、専門的には、「僧形像」だそうです。ご子息のご葬儀がご縁で、近在のある仏師から先代が譲り受けたと聞いております。
御開山は泰嶽舜頴大和尚(福井県三方郡若狭町・臥龍院再中興32世)、伝法初祖・泰翁良仙大和尚(同上33世)、勧請法地開山・泰山良典大和尚(同上34世)、二世泰山慈仙大和尚、草創三世舜翁義道大和尚をお祀りしております。なお、昭和62年開山木像、草創木像を鈴木寿光仏師により製作、平成9年勧請開山木像も同氏により製作、安置致しました。
お寺は、多くの方が集い、多くの方に開かれた場です。そして仏教は、葬儀や法事を司るだけのものではなく、生きている私たちが日々の営みをどのように善く生きていくか、指針となる教えが詰まっています。亡くなった後お寺に行くのではなく、生きている間にお寺に行き、よりよく生きる、よりよく暮らす。これが本来のお寺の姿であり、仏教の本質です。
当院は様々な催しや文化の発信を含め開かれたお寺を目指しております。
是非、お気軽にお参りください。